本発表では、最適化を用いた量子状態の時間発展シミュレーションにおいて、パラメータ化された単一量子ビットを最大限に最適化するアルゴリズムが紹介されました。これにより、回路構造依存性を低減でき、一部パラメータの相関も考慮することができるため、比較的浅い回路でより正確な時間発展を記述できるようになることが示され、活発な議論が行われました。
◆紹介論文:
“Simulating time evolution with fully optimized single-qubit gates on parametrized quantum circuits”,
Kaito Wada, Rudy Raymond, Yu-ya Ohnishi, Eriko Kaminishi, Michihiko Sugawara, and Hiroshi C. Watanabe,
Phys. Rev. A 105, 062421 (2022)