
量子イノベーションイニシアティブ協議会 会長
小柴 満信
(東京大学総長室アドバイザー)(Cdots合同会社 共同創業者)
この度、2020年7月の本協議会発足から初代会長を務められた佐藤 康博会長の後を継いで、新たな会長として就任した小柴満信です。この場を借りて佐藤前会長の多大なご尽力に心からのお礼を申し上げます。
当協議会発足から4年半の間に、参加メンバーはアカデミアを含めて22団体に拡大し、参加されている企業は、金融、化学、電気、情報、エネルギーなど多岐の分野に渡り、我が国において量子コンピュータを実践活用する唯一の産学連携拠点として大きな成長を遂げました。また、量子コンピュータのハードウェアについては、2025年の夏に世界最高水準の量子チップ(米国IBM社製)にアップグレードされ、産業応用への研究開発環境がさらに充実する予定です。
2024年はIBM社を含めて複数の海外企業から誤り訂正量子コンピュータを2020年代後半に提供するとの発表があり、いよいよ、量子コンピュータの実用化が目前に迫ってまいりました。「Politics meets Technology」の時代において最先端計算技術・資源にアクセスし、使いこなすことは国家および企業の競争力の源泉となります。参加企業の皆さんが、当協議会を活用し、世界最高の量子コンピュータを使いこなす企業に成長するのを微力ながらもご支援していきたいと考えております。何卒、よろしくお願いいたします。